【ネットショップ「売れる」デザイン・演出テクニック】連載64 五感に響くキャッチコピー【下】

 商品の魅力を伝える要素として重要なキャッチコピーですが、必ずしも万人受けしないということを肝に銘じておきましょう。
 前回例にあげたウナギの蒲焼も、食べたことがある人ならある程度どんな味がするのかが想像できます。ただ、初めて食べる場合や、あまり好きではない場合、コピーだけで「おいしい」という感覚に簡単には到達しません。
 そこで重要になるのが、「商品を買ってもらいたい人は誰なのか」をしっかりと把握することです。
 ターゲットを明確にすることにより、不特定多数ではなく、特定の誰かに向けた訴求が可能となるのです。
 例えば、「ウナギがあまり好きではない」「ウナギにネガティブなイメージを持っている」消費者をターゲットにする場合、次のようにメッセージ性を持った表現を加えてみましょう。
 「特有の泥臭さを払拭した国産鰻! ふんわり柔らかな皮と身は香ばしい甘辛ダレと相性抜群!」
 こうしたコピーであれば、ウナギが苦手な理由として「泥臭さ」や「皮の固さ」と思っている人だった場合、さも自分に対して語りかけられているかのように錯覚し、「もしかしたらこの鰻なら食べられるかもしれない」という感覚にさせることができるでしょう。
■文字で表すシズル感
 商品画像とともに、ウナギの蒲焼のビジュアルを、消費者が口に入れるまでの一連の流れを以下のようにストーリー仕立てで掲載してみましょう。
 「香ばしい甘辛ダレが染み込んだ艶のある蒲焼を、熱々ご飯の上に一尾丸ごと乗せて豪快に頬張りましょう」
 キャッチコピーの中の「艶」という文字に注目してみましょう。
 漢字ではなくカタカナで「ツヤ」と書くと美容関連商材のような印象になります。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月7日号で)

【筆者プロフィール】
 長山衛(ながやま・まもる)氏
 某大手食品ECサイトで運営を手掛けた後、08年10月にECサイトの運営代行などを手掛ける株式会社ネットショップ総研を設立。
 11年11月に「食品ネットショップ『10倍』売るための教科書 リピーターを確実に増やす商品プレゼン77のテクニック」(日本実業出版社)を上梓。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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