【ネットショップサービスの正しい選び方】12 定期的に新機能の確認を

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■「とりあえずSMS」

 ネットショップ運営企業が、新しいシステムを選定するタイミングでよくある話。
 システム選定は重要な経営判断であるとともに、経費に関わる部分でもあるので、経営者が選定の主体となることがほとんどです。経営者一人で決めてしまう場合も多く、現場の人間には多少の相談をしたとしても「来月からこのシステムを使うから」と突然の決定事項。現場が混乱してしまうことも少なからずあります。
 過去の私のコラムでは、部下の方たちにシステム選定に関わっていただきながら、業務構築の勉強や責任感の育成を同時に行っていただきましょう、という提案をさせていただきました。今回のお話はその後日談といいますか、その後に気を付けていただきたいことについて書かせていただきます。
 「とりあえず触ってみて。マニュアル見て。サポートセンターに聞いて」という三つの指示の頭文字をとって「とりあえずSMS」と勝手に私は呼んでいますが(笑)、意外とそんな指示をしてしまっているものです。
 経営者から指示を受けた現場担当者は不慣れなシステムについて必死に勉強し、何とか期日までに利用できる環境を整えていきます。導入を失敗させてはいけないというプレッシャーに加えて、学ばなければいけない事柄の多さに、システム導入は担当者にとって辛い思い出になってしまうこともあるように思います。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月29日号で)



筆者プロフィール:
株式会社トークロア
 代表取締役 伊藤良
 EC業界歴15年以上の実戦経験豊富な少数精鋭企業アドバイザリー。EC黎明期より大手企業のEC責任者、各種スタートアップ企業の幹部を複数歴任。フロントからバックまでEC経営全般の造詣が深く、業界屈指のECシステム代理店サービス「ECマイスター」の代表を務める。16年3月末には「ECマイスター」のウェブサイト(01http://www.ecmeister.com)を開設している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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