【テンポスドットコム 品川絵美 統括マネージャー】グループ全体のウェブ事業を担う/飲食業界のグーグルを目指す

 テンポスグループは、中古厨房機器の買取・販売を中心に、多岐にわたる飲食店向けサービスを提供している。テンポスグループが現在注力しているのが、グループ間の相互送客や、グループ全体としてのCRM体制の構築だ。グループ内での連携を強化するにあたって中核的な機能を期待されているのが、厨房機器のネット通販事業を行うテンポスドットコム(本社東京都、森下篤史社長)だ。同社はグループ全体のウェブ集客や、グループ各社のコンテンツ作成も手掛けている。テンポスドットコムが果たす役割について、品川絵美・統括マネージャーに話を聞いた。



■グループで全てのニーズに対応

 ーーーテンポスグループの事業内容について教えてください。

 中古厨房機器を実店舗で販売するテンポスバスターズを中心に、不動産事業や内装デザイン事業、人材紹介事業など、様々な飲食店向け事業をグループ企業で手掛けています。当社グループならば、飲食店の開業から閉店までをトータルでサポートすることができます。
 テンポスドットコムはグループ内で、ネット通販事業を手掛けています。それだけでなく、ネットの受付窓口となり、お客さまの要望を聞き取って、グループ各社につなぐ役割も果たしています。問い合わせをしたお客さまを〝たらい回し〟にすることなく、最適な部署に紹介することが当社には求められています。
 今秋から当社グループでは、飲食店の経営診断を行う「テンポドック」事業を開始します。テンポドック事業では、テンポスバスターズの実店舗から、飲食店経営の専門家である「ドクター」を派遣します。そこからグループの各種サービスに送客もしていく仕組みです。当社も、電話で経営診断を行う「ドクター」を配置したいと考えています。

 ーーーグループ全体の顧客はどれぐらいいますか。

 飲食店を経営する約30万社が、テンポスグループの会員になっています。しかし、これまでは、グループ全体で会員にサービスを提供する仕組みができていませんでした。
 「テンポスに頼んだら全部できるんだ」ということが、お客さまに伝わっていなかったのです。中古の厨房機器を買いに実店舗を訪れた顧客から、「不動産も紹介してくれるなら、もっと早く来たら良かった」と言われるような状況でした。テンポドック事業が始まることで、グループ各社がつながっていくと期待しています。
 テンポスグループ全体で収益化が図れれば良いため、一つ一つのサービスがそれぞれ、「それだけで経営が成り立たないといけない」とは考えていません。そのため、非常にリーズナブルな価格でサービスを提供できています。テンポドック事業により、利用していただくサービスを増やし、飲食店の営業期間も伸ばすことにより、LTVをタテ(期間)にもヨコ(商材)にも伸ばしていけると考えています。

 ーーーコンテンツを強化しているのもその一環ですか。

 グループ各社に送客するためのコンテンツを作成するのも当社の役割です。8月には「得する飲食店閉店術」というページを当社サイト内に開設しました。テンポスグループの森下篤史会長自身が、自ら飲食店経営をした際に得たノウハウをサイトに落とし込んでいます。
 「閉店術」は、閉店時にありがちな、8項目の悩みに答える内容になっています。そこからも、中古品の買い取りや、移転先の紹介、事業譲渡の相談、スタッフの再就職先の紹介などにつなげていきたいと考えています。


(続きは、「日本ネット経済新聞」8月31日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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