【TUKURU 佐藤綾希子 取締役】「業界ナンバーワン動画コマースカンパニー」へ/EC売上高の20%を動画経由に

佐藤綾希子 取締役

 菓子の包装資材などの通販「cotta(コッタ)」を展開するタイセイのウェブ事業運営会社TUKURU(ツクル、本社東京都、佐藤成一社長)は、「業界ナンバーワン動画コマースカンパニー」を目標に掲げ、動画活用を強化している。EC事業責任者の佐藤綾希子取締役に話を聞いた。

■生配信動画から300万円の売り上げ

 ーーー動画活用に力を入れていると聞きます。

 16年10月から動画配信に力を入れ始めました。最初の2カ月は試験的にやっていました。16年12月には撮影スタジオを設け、動画制作の専任者を雇い、本格的に動画活用に取り組み始めました。試験段階では外注での動画制作を行っていましたが、現在は内製化しています。カメラマンや演者などは非常勤ですが、5人のスタッフで動画制作にあたっています。

 ーーー配信している動画はどういった内容ですか。

 当社が配信している動画は、大きく三つにカテゴリー分けしています。(1)1時間の長尺の生配信動画、(2)認知度向上を図るための1分間の動画、(3)商品を売る目的の1分間の動画ーーーの三つです。
 「生配信動画」では、スイーツのレシピ動画をフェイスブックとインスタグラムを使って配信しています。配信頻度は、月1回のペースです。毎回約3000人が視聴してくれています。生配信動画のコンセプトは、「パティシエの作るスイーツを、自宅のキッチンで再現する」です。約1時間の動画の中では、有名パティシエが登場し、スイーツ作りの実演を行います。動画には「cotta」で取り扱っている調理器具などを10品目程度登場させており、商品の販促につながっています。厳密な効果測定はできていませんが、成果も出てきています。動画を配信した翌日は、動画で紹介した商品だけで300万円ほど売れるケースがあります。
 ユーザー参加型企画も用意しています。動画で紹介したスイーツを自ら作り、インスタグラムやフェイスブックで写真を投稿するよう、視聴者に呼びかけています。投稿する写真にはハッシュタグをつけてもらっており、動画に登場したパティシエが投稿された写真を審査するという企画にしています。毎回200人くらいが参加してくれています。SNSに投稿してくれるため、当社サイトの認知度向上にも役立っています。


■ 1分間動画配信の翌日に180個販売も

 ーーー1分間の動画はどういった内容ですか。

 1分間の動画は、「認知向上目的」と「販売目的」の2種類を2日に一回、交互に配信しています。配信には、生配信動画と同様にフェイスブックとインスタグラムを活用しています。
 認知向上目的の動画では、「かわいい」「おいしそう」と思ってもらえるような、製菓・製パンのレシピ動画を配信しています。
 販売目的の動画では、単価の低いお役立ち調理器具の紹介動画を配信しています。販売目的の1分間動画は、「cotta」内の読み物コンテンツ「教えて!『私のマスト・バイ』アイテム」というコラムの内容を基に制作しています。
 1分間の販促動画は、フェイスブックだけで16万回以上再生されたものもあります。販売の成果としては、1000円の商品が配信開始した次の日に180個売れたケースもあります。当社は「6000円以上購入で送料無料」としています。動画で紹介する商品は1000円くらいの単価のものが多いため、送料無料にするために動画紹介商品以外を買いまわってもらえるケースもあります。

 ーーー1分間動画を2種類に分けている理由はありますか。
(続きは、「日本ネット経済新聞」6月29日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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