【らでぃっしゅぼーや 代表取締役社長 国枝俊成 氏】新ブランド「リガト」で接点を広げる

国枝俊成 氏

 らでぃっしゅぼーや(本社東京都、国枝俊成社長)の17年2月期の売上高は前期比11.4%減の197億8600万円だった。配送員の「コンシェルジュ化」を目指し、社内独自の資格制度「マイスター制度」を昨年秋に導入。ネットからの注文は全体の5割に達し、18年2月期には注文用紙からの受注を上回る見通しだ。国枝俊成社長に17年2月期の業績要因と、18年2月期の事業計画について聞いた。


 ーーー17年2月期の業績が減収となりました。理由をどのように見ていますか。

 前期は、売り上げよりも、利益重視の方針で経営を進めていきました。新規会員獲得については、1件あたりの獲得コスト「CPA」の良い、より効果的で効率的な方法で実施してきました。また、テレビ東京のビジネス番組「カンブリア宮殿」で取り上げられた効果もあり、その直後は週当たりの購買者数は2000人ほど増加しました。こうした施策により、新規会員獲得は前期を上回りました。
 商品施策については、「時短」「健康」「プチ贅沢」の三つの柱を強化しました。「時短」では、10分キットの商品数を70種類まで増やしました。「健康」では、新しいサプリメントを開発しました。
 BtoB事業では、保育園向けの卸売りが好調です。従来の保育所に加え、他の保育園チェーンにも販路を広げ、100の保育園に広がりました。ドコモグループの「ABCクッキングスタジオ」へは食材の提供を30教室に増やしています。

 ーーーでは、減収の大きな理由は何ですか。

 食品宅配事業は横ばい、保育所などへの外販事業は増収、グループ内の卸売り事業は減収となったためです。
 ジュースなどのノベルティ需要を捉え、2年前から過去2年間、大手企業へ卸売りを提供してきましたが、今年は新しい契約が取れず、今年1~2月の売り上げが前年に比べると10億円減少しました。
 BtoCの食品宅配事業は、会員は増えていますが減収でした。ウェブから注文する人が全体の5割を超えています。年々5%ほどのペースでウェブ注文が増えてきており、18年2月期でウェブ注文が注文用紙を使ったOCR注文を逆転する見込みです。スマホの比率が高まると、購買単価が低くなります。これは毎週配布しているカタログ「元気くん」であれば商品を大きな紙面で見せることができますが、PCやスマホでは、検索して、欲しい商品しか訴求することができません。
 ウェブ注文する人は、共働きの若い世代が中心です。家事などに忙しいため、毎週注文して料理をするということが難しくなり、月当たりの注文頻度が必然的に減ってきます。以前と比べると1ポイントほど減る傾向にあります。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月22日号で)

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