【携帯市場 粟津 浜一 代表取締役】ウェブ経由の買取・販売が倍増/「中古携帯」に安心と信頼を

粟津浜一氏

 携帯電話の買取・販売を手掛ける携帯市場(旧アワーズ、本社東京都、粟津浜一社長)の17年4月期は、EC売上高が前期比倍増の5億円に達する見通しだ。品質・安心といった業界全体の課題を、業界初のサービスでクリアしてきたことが同社の急成長につながっている。3月14日には、ブックオフ(コーポレーション)など中古携帯を扱う競合7社と業界団体を設立、代表理事に就任した。ユーザーの安心と、中古携帯市場全体の活性化を目的とした、業界最先端の取り組みについて粟津社長に聞いた。

■全在庫の写真を掲載

 ーーー17年4月期の見通しを教えてほしい。

 今期はEC売上高が倍増する見通しだ。SEO等の集客に取り組んだことや、商品数を増やしたことが奏功した。当社の売上高全体に占めるEC比率も前期比で倍増している。ECの販売量増加に対して、買い取りが不足している状態だ。
 当社の販売価格は、安売り店と比べると3000~4000円ほど高い。それでも選ばれる背景には、全商品の写真を撮影してサイトに掲載していることや、他社では長くても3カ月しか提供していない保証サービスを1年間提供していることなどからくる安心感があるのだろう。

 ーーー全商品を撮影するのはコストがかかりすぎるのでは。

 たしかに手間はかかるが、中古品を売るにはこの方法しかない。同じ機種でも中古品は、10台あったら10台すべて傷の状態が違う。他社は「この機種が10台あります」とサイトに掲載しているが、ユーザーがどちらを選ぶかというと当社だ。

 ーーー買い取り量不足にはどう対応するのか。

 直営店経由やウェブ経由の買い取りを増やしていく。スマホの機種ごとに買い取り価格を一律に設定し、査定を行わずに定額で買い取るサービスを昨年9月に開始した。スマホの買取・販売の実績が豊富だからこそできるサービスだ。新サービスの開始以降、月間の買い取り台数が1000台に達するようになった。前期の平均と比べて倍増している。
 買い取りチャネルは、ウェブと実店舗、当社の代理店、同業者間取引の4種類。全国に600店舗ある代理店経由のものが、買い取り量の7割を占める。代理店システムでは、代理店となった、貴金属店や古本屋に、当社が買い取りシステムを提供している。ウェブ経由の買い取りはまだ全体の1割程度だ。

■やる気引き出し、ミス半減

 ーーー買い取りから販売までのフローを教えて欲しい。

 買い取った携帯電話はまず、当社が岐阜に所有する検品施設に送られる。検品施設の従業員は40人ほど。検品とクリーニング、そして写真撮影をした後に、都内の倉庫に商品を送っている。
 障がい者雇用にも積極的に取り組んでいる。現在は6人が働いている。一人一人できることが違うので、任せられる作業に専念してもらっている。もっと人数を増やしたいが、求人に対して応募が足りない状態だ。

(つづきは、「日本ネット経済新聞」4月27日・5月4日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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