【バルーン 志水祐介社長】消費者ニーズ取り組み、付加価値提供を

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志水祐介社長

志水祐介社長

 「丸亀製麺」など外食チェーンを展開するトリドールホールディングスは2月17日、食材のEC事業会社、バルーン(本社東京都)を設立し、自社ECサイト「BallooMe(バルーミー)」を開設した。全国各地のこだわりの食材を調達することで顧客ニーズを取り込み、20年に売上高100億円を目指す。コンサルティングファームやグーグルなどで経験を積んだ志水祐介社長に、事業計画などについて聞いた。


 ーーー志水社長の経歴を教えてください。

 最初は、コンサルティング会社に就職しました。その後、もともと食に関するビジネスに関心があったことから回転寿司チェーンの経営企画やグーグルでEC企業のデジタルマーケティング支援を手掛けました。経験を積むためにさまざまな企業でキャリア設計をしてきました。グーグルでは、大手ECモールのコンサルティングも手掛けました。16年1月にトリドールHDに入社し、3カ月ほど経営企画部に所属し、現在に至っています。

 ーーートリドールHDが食品のECに乗り出した理由は何ですか。

 当社は外食事業で成長をしてきました。中期経営計画では2025年にグループ6000店舗、現状の約6倍にあたる年商5000億円という目標を掲げています。外食事業をさらに成長させるためには、通販事業が有力な成長戦略のひとつになるとして捉えています。外食事業を手掛けているため、社内には食材の調達に必要な経営資源があります。こうしたECに対する魅力とリソースをもとにして、新会社を立ち上げることを決めました。
 当社は〝手作り、出来立て〟をコンセプトにしているため、セントラルキッチンを持たないようにしています。各店舗で調理し、出来立てをお客さまに提供しています。バルーンの事業も生産者から販売の現場まで消費者に見えるようにしたいと考えています。

 ーーー食材選びはどのようにするのですか。

 食材選びは、仕入れの規模で決めるというわけではありません。生産者との関係で仕入れができるかどうか決まってきます。仮にバルーンを知らなくても、トリドールHDの知名度で調達が可能なケースもあります。スタッフの人間的なスキルの強みで仕入れができることもあります。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月6日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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