【南北 高橋和也 代表取締役】1月設立の家具EC会社/成長の要はCtoC事業

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 年商45億円のオフィス家具EC企業、オフィスコム(本社東京都、室木剛社長)の創業者で社長を務めていた高橋和也氏は今年1月、家具のEC事業を行う南北(本社東京都)を設立した。オフィスコム時代に培ったノウハウを生かし、今年5月に家具ECサイトを開設する。来夏には雑貨のCtoCプラットフォームを開設する計画もある。プラットフォームは世界中のクリエーターが投稿したデザインを商品化して販売するという。「プラットフォーム事業が成長の要」と語る高橋社長に、南北の事業計画を聞いた。


■プラットフォーム構想

 ーーー新会社はどのような事業を手掛けるのですか。

 個人向けに家具や寝具などライフスタイル提案型の商品をECサイトで販売した後、雑貨のCtoCプラットフォームを開設する計画です。
 家具と寝具のECサイトは今年5月の開設を目指し、「南北良品」と「南北寝具」という二つのブランドを展開するつもりです。「南北良品」では家具やインテリアなどの生活用品、「南北寝具」は布団やベッドなど寝装品に特化した商品を販売します。CtoCプラットフォームは18年夏までの開設を予定しています。

 ーーー資本金は4億円ですが、株主構成と資金調達は。

 私が100%出資しています。第三者からの資金調達も検討しましたが、プラットフォーム事業のアイデアが外部に漏れることを懸念し自前で準備しました。昨年1月に、事務用品メーカーのプラスにオフィスコムの全株式を売却して得た資金を充当しました。
 ECサイトとプラットフォームを開設するための設備投資に活用します。システムは自社で開発するため資金が必要です。
 この事業が成功する確証はありませんが、プラットフォームは既存のサービスと差別化できると信じています。将来的には物販事業よりもプラットフォーム事業が成長の要となるでしょう。

 ーーープラットフォーム事業の事業構想は。

 まだ具体的に話せる段階ではありませんが、商品を出品してもらうのではなく、世界中のクリエーターからデザインを投稿してもらい、それを商品化してから流通させるようなプラットフォームを計画しています。

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月2日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ