【spice life 吉川保男】ユーザ―がTシャツを自由に販売/新サービス「STEERS」好調

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よしかわ・やすお氏

よしかわ・やすお氏

オリジナルTシャツを作成できるECサイト「TMIX(ティーミックス)」を運営するspice life(スパイスライフ、本社東京都)が順調な成長を続けている。TMIXの今後の展望や、新規事業などについて吉川保男社長に話を聞いた。

-直近の業績について教えてください。

 15年4月期における全社売上高は、前期比93・3%増となる2億9000万円でした。そのうち、9割以上をTMIXの売り上げが占めており、TMIXが業績をけん引しています。現在、TMIXには15万人以上の会員がいます。TMIXは前年に引き続き、順調に拡大していることから、16年4月期の売上高は約4億円の着地を見込んでいます。17年4月期の売上高は5億円を達成できる見通しです。

-オフィスにショールームを併設していますね。

 15年3月に、オフィスの応接・ミーティングスペースを改装して「TMIXショールーム」をオープンしました。
 米国のスタートアップEC企業が、マンションの一室をショールームとして活用しているのを現地で見たことが、ヒントになりました。
 ショールームには、オーダーメードTシャツのサンプルを展示、試着もできるようにしています。ショールームを用意することで「サイズ感を確かめたい」「生地の質感を確かめたい」といったユーザーの要望に応えることができています。来店の6割が注文につながるなど、ショールーム設置の成果が生まれています。
 ショールームでは現金による決済は受け付けていません。注文を決めたユーザーには、TMIXのECサイトから注文をいただくようにしています。
 当社は3月14日にオフィスを移転しました。それに合わせて、ショールームも移転します。パワーアップさせて4月1日にリニューアルオープンする予定です。これまではショールームとミーティングスペースを兼用するかたちでオフィスの一角を開放していました。今回のリニューアルでは、ショールーム専用のスペースを設けることにしました。常設するサンプル数を拡充するなど、ショールームに来店したユーザーが、商品をよりよく理解できるよう環境を整えます。
 当面は従来通り、完全予約制で運営する予定ですが、時期を見て予約制を廃止して、ユーザーが気軽に立ち寄れるショールームにしたいとも考えています。

(続きは日本ネット経済新聞3月17日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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