《Eコマース業界地図「転換率向上編」》ビジネスサーチテクノロジ「ポップリンク version2.4」/サイト内検索をバージョンアップ/スマホによる閲覧性を向上

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
サイトの内の検索イメージ

サイトの内の検索イメージ

 ECサイト内検索を手掛けるビジネスサーチテクノロジ(BST、本社東京都、川邉雄司社長、(電)03―3498―6922)は、サイト内検索を主軸としたEC向けサービスの拡充を図っている。7月3日には、スマホ向けの画像付き検索アシストサービス「ポップリンク」のアップデート版「ポップリンク version2.4」の提供を開始した。
 スマホECの売り上げが増加する一方で、検索の使いにくさを踏まえて機能を向上させた。サイト内検索利用者は、購買率が高いというデータもある(BST調べ)が、スマホECの狭い画面内にPC同等の検索機能を実装しようとして、逆に使い勝手の悪さやナビゲーションの分かりづらさが課題となっているサイトも多い。
 「ポップリンク version2.4」では、サイト内検索時にスマホのソフトウェアキーボードが画面を大きく占める事を前提に、狭い画面内でのユーザインタフェースを設計しているため、少ない画面遷移で快適な閲覧や選択が可能だ。また、従来よりも多くの商品情報を表示できるようになった。初期費用は30万円で、月額5万円から。
 グーグルが提供してきた有償版のサイト内検索サービス「Google Site Search(GSS)」が18年3月末で提供を終了することを受け、GSS利用企業から、サイト内検索サービスのリプレースについての要望が多く寄せられている。BSTでは、GSSからサイト内検索サービス「probo(プロボ)」へ特別価格で移行できる「GSSマイグレーションプラン」を提供し、課題解決につなげる。
 BSTでは、企業が運営するECサイトだけでなく企業サイトやFAQ、ユーザーのレビューなどのオウンドメディアのコンテンツ全体を横串検索して、サイト間の送客を実現するほか、商品に関係する複数のサイトの情報を一つの検索結果としてまとめて表示することで、検索の「ゼロ件ヒット」に起因する離脱を防止する。コンバージョンページまでの到達率の改善が期待できる。
 サービスを導入するドクターシーラボでは、検索候補の表示などにより、顧客を商品ページに誘導することで、サイト内の回遊率が向上し、導入前と比べて転換率は約20%向上。タビオでは、導入前と比べ、サイト内検索経由のコンバージョン数が118%に増加したという。BSTでは、自社サイトを運営するモール出店企業への導入も推し進める。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ