【敏腕サービスEC支援企業】<インタビュー>AdRoll 新規ビジネス開発担当 田村一将氏

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田村一将氏

田村一将氏

ネット広告プラットフォームを提供するAdRoll(アドロール、本社東京都、香村竜一郎社長、(電)03ー6721ー0800)は、購買サイクルにおける各顧客のフェーズに応じて広告キャンペーンを使い分ける手法に、「フルファネルマーケティング」という名前を付けて推奨している。同社の新規ビジネス開発担当の田村一将氏に話を聞いた。

ーー「フルファネルマーケティング」について教えてほしい。
 
 顧客が商品を購入するのに際しては、一般的に五つの段階がある。(1)ブランド認知の段階である「発掘」(2)ウェブサイトを閲覧するなど情報取得に進んだ段階である「興味」(3)具体的な購入意欲が見られる段階である「意思」(4)顧客への転換を促す段階である「転換」(5)リピート購入への転換を促す段階である「拡大」ーーの五段階だ。「フルファネルマーケティング」というのは、各ユーザーの置かれている「発掘」や「興味」、「意思」といった段階に応じて、最適化した広告キャンペーンを行うことを意味する言葉だ。当社の提供する三つのサービスで、五段階全てにリーチできる。

ーー具体的にはどんなキャンペーン施策があるか。
 
 当社が提供する広告プラットフォーム「AdRoll」では、(1)サイトへの再訪を促す「リターゲティング広告」(2)顧客行動データを分析した上で最適なアプローチで新規顧客をサイトに誘導する「プロスペクティング広告」--という二つの手法で顧客にアプローチができる。そのほか、現在はCRMに役立つツールとして、新サービス「AdRollEmail(アドロールEメール)」のローンチを準備中だ。既存顧客に対し、顧客ごとにパーソナライズしたメールを送り商品購入を促す。すでに試験的に導入してもらっている企業もある。
 「AdRoll」は、一人のユーザーに対して、デバイスを超えてリーチすることができる。また、ウェブブラウザだけでなく、SNS領域にも一貫してリーチすることができる。今後は、ゲームアプリなどの、スマートフォンアプリにも、一貫してリーチできる仕組みにしていきたい。
 「AdRoll」はEC事業者にも広く活用してもらっており、成功事例も出てきている。ある男性向けの趣味用品販売事業者のケースでは、「AdRollリターゲティング広告」と「AdRollEmail」を導入し顧客の獲得に成功している。

ーー導入にハードルはあるか。
 
 ウェブから簡単に導入できる。登録情報を入力してもらい、すぐに利用を始められる。複雑なタグの埋め込みをする必要もなく、管理画面も分かりやすい。まずは気軽に登録してもらいたい。

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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