【Eコマース業界地図「ECサイト構築サービス編」】ecbeing「ecbeing/ecbeing SaaS」林雅也 社長/「SaaS」の取扱開始で導入社さらに拡大

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林雅也社長

林雅也社長

ecbeing(イーシービーイング、本社東京都、林雅也社長、(電)03-3486-5259)は2月、クラウドECシステム「ecbeing SaaS(SaaS)」の本格提供を開始した。パッケージ版で1000サイトと業界最大の構築実績を誇っていたが、「SaaS」も取り扱うことで提案の幅が広がり、導入社数をさらに拡大している。6月中にはインスタグラム(インスタ)と連携したSNSツールの提供も予定。積極的に新サービスを投入している林社長に実績や強みについて聞いた。

 ーーー本格提供を開始した「SaaS」の反響は。

 非常に良いですね。仮説通りですが、SaaSならではの自動バージョンアップの機能などが中堅EC企業などに好評です。導入企業の要望を取り入れ、機能のアップグレードを図っている点も喜ばれています。
 ーーー既存のパッケージと組み合わせて提案できる点も好評なのか。
 お客さまにとっては選択肢が増えるので、提案力が増し、コンペの勝率も高まっています。機能が自動バージョンアップする共通プラットフォームを使いたいお客さまには「SaaS」を、商品マスタを大幅に変更したり、新しい購入フローを作るなど独自性の高いECサイトを構築したいお客さまには「パッケージ」を提案しています。

■支援体制は500人規模

 ーーー500人規模に拡大した開発・マーケティング体制も強みとなっているのか。

 国内随一の規模でノウハウも豊富な開発やマーケティング部隊を持っているという強みは以前と変わりません。「SaaS」の場合も機能を追加するため、開発するケースも多いですし、マーケティングのノウハウは、「SaaS」「パッケージ」両方のお客さまに求められています。

 ーーーマーケティング部隊は1年前に70人ほどだったが、現在は100人体制に拡大している。サポートスキルも高まっているのか。

 多様なお客さまを支援する中でノウハウもたまっています。特にオムニチャネル(オムニ)のマーケティングに強くなってきました。オムニのマーケティングに強い広告代理店などはあまりなく、ノウハウを蓄積している当社が重宝されています。
 オムニに取り組む企業の多くは、リアルとネットの会員やポイントなどを統合したところで止まっています。本来はリアルのリソースを活用して情報発信を強化したり、アプリやLINEなども絡めたCRM施策を展開することも求められています。
 当社のクライアントである有名ファッションブランドもそうですが、ECサイトをメディア化して顧客接点を増やし、集めた顧客をナーチャリング(育成)していくのには独自のノウハウが必要なのです。

■SNSツールを提供

 ーーー今後、提供を予定している新たな機能やサービスは。

 6月中にもインスタと連携したSNSツールの提供を開始する予定です。このツールを活用すれば、ユーザーが投稿した画像をECサイトに取り込むことができます。公式アカウントの投稿画像を載せている事例は増えていますが、ユーザーが投稿した画像の方が訴求力は強い。SNSツールを利用すれば、タグをつけて投稿したユーザーに画像の掲載許可を取ったり、商品ページやコンテンツページに画像を掲載したりといった作業を管理画面から簡単にできます。このSNSツールはecbeingの導入企業以外にも提供する予定です。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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