【Ｅコマース業界地図「ＥＣサイト構築サービス編」】＊ＰＩＣＫＵＰ！　注目サービス＊ＰＲＥＣＳ「リピスト」/流通総額は３７０億円/スタートアップから大手までカバー

　ＥＣ支援を手掛けるＰＲＥＣＳ（プレックス、本社東京都、廣田朋也社長、(電)０３―５２８３―７５６１）が提供する単品定期通販に特化したカートＡＳＰ「リピスト」は年間流通総額が３７０億円にも上る注目カートだ。
　「リピスト」は機能を必要最小限に抑えることにより、低価格を実現している。自社ＥＣサイトを新規で立ち上げる場合でも、カートシステムにかかる費用を安価に抑えることができる。料金プランは四つあり、初期費用２万９８００円（税別）、月額料金１万４８００円（同）から利用することができる。
　同社のＡＳＰ事業部統括・岸田隆マネージャーによると「圧倒的に安い導入コストで、売れる仕組みを全て提供する。サービスの利用方法の案内だけでなく、運営全般にわたるサポートを行っている。システムについても、必要に応じてプランを付け足せる『オプション方式』を採用しているため、ランニングコストを低減することが可能」と言う。
　機能面の最大のセールスポイントは、「ＬＰ一体型フォーム」だ。カゴ落ち率が低いＬＰ一体型の受注フォームを標準機能として実装している。同社では「２クリックで購入を完了でき、ユーザーはストレスのない買い物が可能。導入社はＣＶＲの劇的な向上が期待できる」（岸田マネージャー）としている。
　「リピスト」の現在の導入店舗数は約４５０サイトで、導入サイトの年間流通額は３７０億円にも上る。メインターゲットとなる売り上げ規模は「起業から年商３億円に至るまで」としているが、「複数の大手企業にも導入していただいている」（同）と話す。導入社としては、ビーボ、シエル、エミネット、ファイブテイルズ、ＨＲＣなどが名を連ねている。
　導入企業の商材別の割合としては、健康食品と化粧品がそれぞれ４０％を占めており、食品が１５％、その他が５％としている。
　スタートアップ時点から導入し、早い段階で成果を出す導入社もいるという。「導入後すぐに月商が１０００万円を超えるケースも多い。初年度で月商が１億円を超えたという事例も多数ある」（同）と話している。
　サービスの拡充も随時行っている。「近々『ＬＩＮＥ＠』とも連携できるようになる。年内をめどに決済方法も拡充する。１８年夏にはシステムの一新を行う予定で、現在準備を進めている」（同）と言う。