【Eコマース業界地図「CRM編」】FID「MOTENASU」/注目の新サービス/高度なCRMを自動化/EC支援の独自機能多数搭載

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和田聖翔社長

和田聖翔社長

 EC支援のFID(本社東京都、和田聖翔社長、(電)03―6911―3800)は4月、CRM(顧客関係管理)マーケティングオートメーション(MA)「MOTENASU(モテナス)」の提供を開始した。オンラインはもちろん、DMやコールセンターと連携したマーケティング施策まで自動化できる。EC支援の独自機能を多数搭載。導入企業は販売機会の創出や購入単価の上昇、運用者の業務削減を同時に実現可能だという。
 「MOTENASU」はランディングページ(LP)やオウンドメディアの制作から、顧客情報の管理、マーケティング施策を自動化できるMAだ。顧客の行動に応じてログインや購入、または購入から1カ月経過など、設定したステータスに自動変更される。
 ステータスに応じて、マーケティング施策を自動化できる。メールだけでなく、ショートメール(SMS)、プッシュ通知などのアクションを実行。提携した印刷会社を通してDM印刷・発送まで自動化したり、コールセンターと連携することでアウトバウンドコールを実行したりもできる。
 「30日分のサプリを買った人に本商品の購入を提案する際、例えばDMを20日目に届くように送り、25日目にコールをかける。このような施策を自動化できる。DM施策まで自動化できる仕組みは特許申請中」(和田社長)と話す。
 顧客のメール内容を読み取り、自動返信できる「キーワードロボ」、顧客のステータスに応じてメールやLPの内容を自動変更できる「マルチタグ」などの独自機能も用意している。
 顧客データをベースに、個別相談やカウンセリングを提案し、ワン・トゥ・ワンのやり取りができる「CRM接客コミュニケーション」は通販業界初の仕組みだという。購買単価の向上や休眠顧客の掘り起こしに活用できる。
 「例えば美容関係であれば、『美白やニキビの専門家が直接、お客さまの悩みにお答えします』と案内し、当社のシステムを活用してメールなどでワン・トゥ・ワンの対話ができる。対応するのは一人の専門家でもいいし、部署でもいい。独自のアドバイザーを設定して、お客さまと対話することで、セールスではないコミュニケーションを深め、信頼関係を構築できる」(同)と見ている。
 高度なCRMと業務効率化を実現できる「MOTENASU」のターゲットは年商10億円以上の企業。さらなる成長を目指し、独自のCRMに取り組みたい企業に導入を勧める。
 高度なCRMを実現するために、導入企業が社内で人材を育成するのには時間がかかる。FIDはCRMのシナリオ設計からシステム運用、メール対応、コールセンター対応までトータルに支援できる体制を整えている。
 「MOTENASU」導入に際し、FIDがコンサルティングからシステム設定、CRM業務の運営代行まで提供できるという。
 導入費用は案件ごとに相談に応じる。ライセンス利用料に加えて、導入支援や設定代行、オペレーターのトレーニングまで実施し、コールセンター業務まで代行した場合、初期費用は100万円から、月額費用は30万円からを想定している。導入企業の状況に応じて部分的なサポートにも対応できる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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