ECサイトの集客支援のためのサービスが多岐にわたっている。リスティング(検索連動型)広告やモール広告をはじめ、ディスプレー広告、ネイティブ(記事型)広告、動画広告、SNS広告などネット広告は広がりを見せている。配信方法も一度サイトに訪問したユーザーに再来訪を促す「リターゲティング広告」や、提携メディアの広告枠に配信できる「DSP」を活用する方法もある。SEO(検索エンジン最適化)対策として注目が高まるコンテンツマーケティング支援サービスも増えている。ECのウェブメディア「eccLab」と共同で、EC事業者が活用できる主要な集客支援サービスをまとめた。
ネット広告の配信先として世界最大のメディアであるグーグルは、リスティング広告「GoogleAdWords(グーグルアドワーズ)」をはじめ、ウェブページの一部として埋め込まれる画像や動画を駆使した「ディスプレー広告」、動画共有サービス「ユーチューブ」などへの動画広告などにも対応している。
広告代理店を活用することで、多様な広告メニューを使いこなすことが可能だ。ただ、広告代理店の多くは数十万円以上の広告予算を持たない企業は相手にしてくれない。ソウルドアウトなど中小企業に特化した広告代理店を活用する手もある。
■インフィードが人気
広告メディア大手のヤフーもリスティング広告「Yahoo!スポンサードサーチ」がメーンだ。ただ、最近はニュースページなどに配信できるインフィード広告の利用が進んでいる。
インフィード広告はニュースなどのタイムライン上に最適な形で挿入されるため、ユーザーは自然に広告の情報を読み込み、アクションを起こしやすいという。
スマホユーザーへの効果が高い点も特徴だ。ヤフーの旧スマホ広告と比べ、インフィード広告のクリック率は2.2倍、コンバージョンレートは1・2倍の成果を上げている。
SNS広告もスマホユーザーを狙った広告手法として注目を集めている。ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのSNSは、大半のユーザーがスマホ経由でサービスを利用している。そのため、スマホユーザーを集客するのに効果的なのだという。
■コンテンツ活用も進む
広告以外の集客施策としてコンテンツマーケティングの注目度も高い。
グーグルの検索アルゴリズムの変更により、ユーザーにとって有益なコンテンツを多く持つサイトの検索順位が高まった。そのため、コンテンツを効果的に多く作成することにより、集客力を高めることが可能になったのだ。
コンテンツマーケティング支援サービスは、コンサルティングやコンテンツ作成代行、運用のためのツールなど多岐にわたる。コストもさまざまだ。サービスをよく理解することでサービス導入の効果を高めることができるだろう。
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