〈ヤフー 通期決算〉 ショッピングは3727億円/オークションが過去最高額に

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

ヤフーの15年3月期におけるショッピング関連の流通総額は、前期比5・4%増の3727億円だった。3月末時点の出店者数は前年同月比の3・6倍となる28万店、商品数は同68%増となる1億6000万点に拡大した。オークション関連の流通総額は、前期比8・6%増の8181億円となった。オークションの流通総額は過去最高を更新した。オークションは収益が拡大しており、今後も伸ばしていきたいとしている。
 ショッピング関連には、「ヤフーショッピング」のほか「ヤフートラベル」、「LOHACO(ロハコ)」、有料デジタルコンテンツなどが含まれる。
 ヤフーショッピングでは実数を非公表としているものの、コンバージョン率が前期の年間平均より2桁増加した。
 この理由について「これまではヤフーの膨大なユーザーにショッピングを紹介しても商品数が少なかったため購入につながりにくかった。商品数が増え、ヤフーの顧客基盤を、自信を持ってショッピングに紹介できるようになった」(宮坂学社長)と話した。
 15年1―3月(第4四半期)のヤフーショッピングの購入者数も増加している。しかし、昨年は消費増税前の駆け込み需要で高額商品を購入するユーザーが多かったため、注文単価は減少した。
 ポイントキャンペーンの効果も、購入者数を増やす要因となった。3月に「プレミアム会員なら常にポイントが5倍」というキャンペーンを実施。プレミアム会員の月間購入額は2月より19・2%増加した。
 「年末商戦から購入者を増やす施策を展開してきている。今後も引き続き出店者数とアイテム数を増やし、購買者数の増加につなげていきたい」(同)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ