アスクル17年6―8月期/「ロハコ」売上18%減/連結増収も火災の影響強く

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 アスクルの17年6―8月期(第1四半期)の連結業績は売り上げが前年同期比0.6%増の810億6500万円だった。物流倉庫火災の影響が大きかった日用品ECサイト「LOHACO(ロハコ)」の売り上げは同17.5%減の80億7500万円だった。
 営業利益は同5.0%減の11億5500万円、経常利益は同13.8%減の10億1400万円、純利益は同14.1%減の5億5400万円だった。
 アスクルは来期(19年5月期)に業績回復を目指しており、今期は物流関連のインフラ整備に投資を進めている。
 事業別では、火災による影響が軽微だった法人向け通販の売り上げが同3.0%増の716億2300万円だった。
 火災の影響を強く受けた「ロハコ」事業は、取扱商品数が火災前の水準に戻らず、販促を控えたことから2桁減収となった。
 9月末に埼玉県日高市内の物流センター「AVC日高」を、来年2月には大阪府吹田市内の「AVC関西」を本格的に稼働させる。ロハコ専用の取扱商品数を従来の2倍にし、出荷体制を整えることで来期の巻き返しを狙う。
 18年5月期の連結業績は、売り上げが前期比8.7%増の3650億円、営業利益が同60.5%減の35億円、経常利益が同66.2%減の30億円、純利益が同47.8%増の15億円を計画している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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