中古品EC企業/中国市場に熱視線/エコリング、アクティブソナーは成果

アクティブソナーは16年10月に中国向け越境ECをスタートした

 中古品EC企業が越境ECに熱い視線を注いでいる。日本と売れる商材が違ったり、日本より高い値段で売れたりするからだという。海外の中でも特に、中国市場は有望視されている。ブランド品の委託・買い取り販売サービスを提供するアクティブソナー(本社東京都)は、17年8月度の越境ECの月商が前月比で倍増するなど、中国向けの越境ECで成果を出しつつあるようだ。中国進出に向けて準備を進めている中古品EC企業も少なくない。


 中古品EC各社が越境ECに熱視線を送る背景には「在庫の回転率を上げたい」という思いがある。海外進出に意欲を見せる各社も、「日本と海外では売れる商品の特徴が違う」と口をそろえる。売れ筋商品が国内とは異なることから、売れ残りの商品が高値で売れるケースもあるのだ。海外展開することによって、利益を確保しながら在庫を回転させられるようになると期待されている。
 「ヤフオク!」を中心に中古ブランド品を販売するエコリング(本社兵庫県)によると、「日本ではあまり売れ行きが良くない、派手な色使いのブランド品などが海外ではよく売れる」(合田香織執行役員販売事業担当)のだと言う。アクティブソナーの青木社長も「例えば、ルイ・ヴィトンのバッグひとつとっても、日本では一見するとヴィトンとは分からないような、『ブランドらしさがさりげない』商品が人気だったりする。一方で、中国人などは大きくヴィトンのロゴが打ち出されているような分かりやすい商品を欲しがる」と話す。
 「メード・イン・ジャパン」ブランドは中古品でも威力を発揮しているようだ。前出のエコリングの合田氏によると「海外の人からすると『日本人は商品の扱いが丁寧で、中古品でも状態がいい』というイメージがあるようだ」と分析する。「南部鉄器のような伝統工芸品や、国産楽器もよく売れる」(同)と言う。楽天グローバルを活用して中古ゴルフ用品を販売するEC企業のゴルフパートナー(本社東京都)も「メード・イン・ジャパンが何よりの強み。日本製ならば、日本では売れにくい型落ちのクラブもよく売れる」(システム・EC本部eコマース事業部)としている。
越境売り上げ割合を2桁%台へ そんな中、中古品EC企業に特に有望視されているのが中国市場だ。エコリングは、「今年からの取り組みとして、『WeChat(ウィーチャット)』を通じて中国向けの販売を試験的に開始している。中国向けの月商はすごい勢いで伸びており、中国向けの販売額とeBayでの販売額が並ぶくらいになってきている」(合田氏)と話す。同社の16年12月期のEC売上高に占める越境ECの売上比率は「約8%に上る」(同)といい、約2億5000万円を売り上げている。「現在は中国向けに売れる商品の傾向や売り方について分析を行い、戦略を設計しているところ」(同)とし、3~5年後には「EC売上高に占める越境EC売り上げの比率を20%まで持っていけるのでは」(同)と期待する。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月7日号で)

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