アマゾン/当日配送エリア拡大/中堅配送先の取扱量増やし

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 アマゾンジャパンは6月21日、午前6時から深夜1時まで1時間以内で商品を受け取れる「PrimeNow(プライムナウ)」の対象エリアを拡大した。6月15日には、生鮮食品や日用品をまとめて配送する「Amazonフレッシュ」の対象エリアも拡大。配送委託先を、都市部の配送に強い丸和運輸に変更し、都市部の当日配送を強化する。
 新たに加わった「プライムナウ」の対象エリアは、武蔵野市、三鷹市など東京都に所在する10市。以前から、東京都23区と、神奈川県・千葉県・大阪府・兵庫県の一部では、サービスが利用できた。
 「Amazonフレッシュ」の配送対象エリアも拡大した。4月21日に配送対象エリアとなった、港区など都内6区域に加えて千葉県の市川市や浦安市などが対象となった。
 「プライムナウ」や「Amazonフレッシュ」の最大の需要地である東京都心部の配送については、ヤマト運輸がAmazonの当日配送から撤退する方針を固めていることから、軽自動車による配送サービス「桃太郎便」を手掛ける丸和運輸が、17年6月上旬から取扱量を増やしている。
 これまでは、丸和運輸の子会社であるジャパンクイックサービス(本社東京都、和佐見次男社長)が、Amazonの拠点間の輸送を手掛けてきた。丸和運輸では「個別の取引については公表できないが、取引の増加については当社のこれまでの業務が評価されたものだと認識している」(丸和運輸広報)としている。
 アマゾンジャパンでは、「プライムナウ」と「Amazonフレッシュ」の対象エリア拡大と配送委託先のシフトについて、「都市部では、これらのサービスの需要が高まっている。配送委託先との安定した取引を目指しつつ、需要に応えていきたい」(アマゾンジャパン広報)としている。
一部報道でアマゾンが、配達時間指定において、正午から午後2時までを選択できなくしたと報じられたことについてアマゾンジャパンは、「配達指定時間の縮小は6月上旬から行っている。特に都市部のエリアで集中する指定時間を、分散させるための措置だ」(広報)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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