LINEは6月15日、メッセージアプリ「LINE」上からECサイトにユーザーを送客するサービスを開始した。利用者には「LINEポイント」を付与する。サービス開始時から楽天やヤフー、ナイキ、伊勢丹など100以上のネットショップが参加。18年12月期には流通総額1000億円を目指す。
新サービス「LINEショッピング」は、ECサイトへの送客サービス。ユーザーは参加店舗の商品情報をまとめて閲覧でき、商品名や店舗名、色などで検索できる。
ユーザーは気に入った商品を見つけたら、出店企業の自社ECサイトに遷移し、購入可能。購入者には購入金額の最大20%をLINEポイントで還元する。
「『LINEショッピング』は買い物かごもなく、決済機能もない。ショッピングサイトでも、ECモールでもない。自社ECサイトの入口になるサービスだ。出店企業は顧客データを蓄積でき、LINE公式アカウントの友だちを増やすこともできる」(執行役員O2O事業担当 藤井英雄氏)と説明する。
「LINEショッピング」の出店には、初期費用も月額費用もかからない。「LINEショッピング」経由で商品が売れた場合、売り上げに応じた手数料を徴収する。
LINEは事前にサービスを試験運用していた。
「ブランドのオンラインショップに送客したユーザーの22.8%が商品を購入するという高いコンバージョン率を記録した。テストに参加したブランドからは『新規顧客を非常に多く獲得できた』と結果に満足していただいた」(同)と話す。
リアル店舗への送客サービスも行う。年内に試験運用を開始し、18年には本格展開する予定だ。
LINE/EC送客サービス開始/来年度、流通総額1000億円狙う
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