ベルーナの17年3月期、インターネットによる売上高は前期比27.0%増の約140億円だった。総合通販事業においては、ネット完結で同28.8%増となる28億3000万円の増収となった。一昨年から取り組んできたコンバージョンレート(CVR)の改善に加え、前期は集客の強化が増収に寄与した。今期はネット専用商品の比率を高め、ネットの強化によって総合通販事業の成長性に生かす。
ネット通販は2年前から強化策に取り組んできた。まずCVRの改善を図り、サイトの使い勝手向上を図った。強い商品が、最も顧客に見られるように仕組みを構築してきた。
前期はCVRの改善によって、1アクセス当たりの売り上げが向上。それに伴い集客を強化し、集客量に応じて増収につながった。
集客強化策としては、ネットセールの展開やCMとの連動、クーポンの発行などを手掛けている。
紙媒体によるセールカタログの発行と連動してネットセールを展開することで、(1)新規顧客の獲得(2)処分原価率の改善(3)在庫回転日数の改善ーーーなどに波及効果が出ているという。
今期はネット専用商品を拡大する。総合通販に占めるネット専用商品の売り上げ構成比率は前期が6.0%だった。今期を12.0%に高めることで、さらにCVRの改善を図っていく。
ネットのCVR向上と通販カタログのレスポンス率向上、店舗の増収効果という相乗効果によって、総合通販事業の成長性につなげていく。
ベルーナ17年3月期/ネット売上27%増/CVR改善、集客強化で
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