スタートトゥデイ17年3月期/商品取扱高2120億円/店舗増やPR・決済拡充が寄与

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後払い決済サービスなどが奏功した

後払い決済サービスなどが奏功した

 スタートトゥデイの17年3月期における事業全体の商品取扱高は前期比33.0%増の2120億9000万円になった。ファッションECサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」の店舗数増加やプロモーション施策の強化、後払い決済の導入などが商品取扱高の拡大に寄与した。
 ゾゾタウン内での新品・中古品販売における商品取扱高は同40.3%増の2049億7000万円だった。17年3月期中にGAPやフランフランなど194店が新規出店し、17年3月末の店舗数は前期末比87店増の954店となった。
 ブランド限定のクーポン施策を継続したほか、後払い決済サービス「ツケ払い」のテレビCMを放送するなど利用促進を図った。
 ゾゾタウン内の中古品事業「ZOZOUSED(ゾゾユーズド)」の商品取扱高は、前期比61.8%増の128億7000万円と大幅に拡大した。商品の下取り金額分を新品購入時に割引するサービス「買い替え割」の提供などにより、買い取り点数が増加した。
 ブランドの自社ECサイトの構築・運営を行うBtoB事業の商品取扱高は同53.2%減の62億2000万円。オムニチャネル施策を強化するブランドが増えており、BtoB事業は戦略の見直しを行っている。フリマ事業の商品取扱高は同687%増の8億9800万円だったが、6月末のサービス停止を発表している。
 全体業績における売上高は同40.4%増の763億9300万円だった。営業利益は同48.0%増の262億8400万円、経常利益は同47.9%増の264億4200万円、当期純利益は同42.1%増の170億3500万円となった。
 18年3月期における商品取扱高は同27.3%増の2700億円を見込む。売上高は同30.9%増の1000億円、当期純利益は同30.3%増の222億円を計画している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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