セブン&アイHD17年2月期/EC売上は976億円「オムニセブン」の成果に明暗

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 セブン&アイ・ホールディングス(HD)が提供しているグループ横断型ECサイト「オムニセブン」の17年2月期売上高は、前期比14.2%増の976億6000万円だった。サービスブランド別ではセブンネットショッピングが前期から売上高を54億4500万円伸ばし、増収額が最大となった。増収率ではイトーヨーカドーが最も高かった。一方、アカチャンホンポは減収となった。「オムニセブン」の成果に明暗が分かれた。
 サービスブランド別のEC売上高は、セブンネットショッピングが同62.8%増の141億400万円、イトーヨーカドーが同391.8%増の26億6100万円だった。ロフトも成長率が高く、EC売上高は同279.4%増の5億9200万円となった。
 各ブランドのEC事業が軒並み増収となる中、アカチャンホンポは同14.6%減の56億1700万円だった。
 セブン&アイHDは19年2月期までに「オムニセブン」の売上高を1兆円まで拡大する計画を掲げていた。現状では計画と大きくかい離しており、今後はオムニチャネルの戦略を転換する。
 「オムニセブン」に顧客を集中させ、ネット販売を促すのではなく、「オムニセブン」を核にネットとリアルの相互利用を促す。具体的には「オムニセブン」を用いてグループの顧客IDを統合し、顧客の行動データに基づいた販促を展開する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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