ロハコの顧客サポート/LINE利用者の満足度高く/オペレーターと顧客の距離近づく

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 アスクルは、日用品ECサイト「LOHACO(ロハコ)」に導入している対話アプリLINE(ライン)によるカスタマーサポートを利用した顧客から高い満足度を得ている。迅速な返信やスタンプを活用したコミュニケーションにより、顧客とオペレーターが距離を縮めているという。LINEはアスクルの先行導入を経て4月11日、法人向けカスタマーサポートサービス「LINE カスタマーコネクト」の本格的な販売を開始した。

■自動応答で9割解決
 アスクルは昨年11月21日、LINEの法人向けカスタマーサポートサービス「LINE カスタマーコネクト」の第1号導入企業となり、ロハコの問い合わせ対応をLINEでも行っている。
 アスクルは14年9月に、ロハコのカスタマーサポートに、人工知能(AI)を用いた自動応答システムを導入した。16年5月にはスマホやタブレットにも対応。以前はブラウザー上での問い合わせに自動応答でしか対応していなかったため、LINEでの対応で利便性を高めた。
 LINE上でも「よくある問い合わせ」に対しては、自動応答で返信する。自動で対応できない問い合わせについては、オペレーターによる有人チャットに切り替えて対応する仕組みだ。
 現在、LINE経由の問い合わせ件数の約9割が自動応答で解決できており、残りの1割をオペレーターが対応している。オペレーターが対応するのは1日10数件だという。

■電話より高い満足度

 LINEによるカスタマーサポートで有人対応を利用した人にアンケートを取ったところ、対応スピードやサービス全般に対して「満足している」と回答した人が90%を超えた。「メールや電話と比べても非常に高い数字」(高松祥子LOHACOエンゲージメントマネージャー)と言う。
 ロハコの主な顧客層は30代後半の女性だが、LINEに関してはそれより上の世代の利用も目立つ。アンケートの回答者は「30代よりも40~60代の顧客が多い」(同)と話している。
 問い合わせ内容で多いのは注文方法や配送に関するもの。用件以外にも、顧客との雑談も大切にしており、コミュニケーションを深めることで顧客満足度の向上につなげている。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月13日号で)

LINEを活用したカスタマーサポートのイメージ。スタンプやカジュアルな文章が顧客とオペレーターの距離を縮めている。

LINEを活用したカスタマーサポートのイメージ。スタンプやカジュアルな文章が顧客とオペレーターの距離を縮めている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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