KDDIコマースフォワード/3年で流通総額1500億円へ/出店プラン改定で店舗数拡大図る

戦略共有会で登壇した八津川博史社長

 通販モール「Wowma!(ワウマ)」を運営するKDDIコマースフォワード(本社東京都、八津川博史社長)は3月14日、出店者向けフォーラムを開催し、来期(18年3月期)の事業戦略を発表した。八津川社長は戦略共有会の中で、19年3月期に「ワウマ」の流通総額を現在の約4倍となる1500億円を目指すと明らかにした。顧客拡大のため、KDDIグループのサービスが保有する顧客接点の活用を推進。出店者数拡大に向けては7月に出店プランも大幅に改定する。

■au会員の集客を徹底
 八津川社長は「前身の『DeNAショッピング』時代には、流通額の目標を開示しなかったが、出店者にコミットするために、3年で1500億円の計画を開示することにした」と意気込んだ。来期から集客、サービス、出店プランの大幅な改革を実施する。
 現在約3800万人のauユーザーの流入を促す集客施策として、(1)「ワウマ」で買い物をするとキャリアの通信データ容量がアップ(2)auを2年以上利用している会員約600万人向けのプログラム「auスター」の一環としてギフト券をプレゼント(3)タイムラインで情報を発信する「auスマートパス」の1500万人の会員に毎週土曜日にポイントを付与(4)プリペイドカードやクレジットカードの「auウォレット」の新規発行でのクーポンプレゼントおよびクレジットカード決済でのポイント増量ーーーの四つを掲げた。
 4月から「ワウマ」のテレビCMも開始し、デジタルマーケティングによる細かなアプローチと合わせて購入までの効果の最大化を図っていく。

■アプリ、検索、広告も進化
 「ワウマ」はファッション関連の出店者が多い。KDDIの関連会社で、ファッションコーディネートアプリを運営するVASILY(ヴァシリー、本社東京都)の人工知能(AI)による画像解析技術などを活用し、ファッションスナップ写真を解析して出品商品の中から最適な商品を提案する機能「Wowma! コーデSNAP」も3月末から提供を開始する。
 このほか、リピート顧客育成のため、VASILYの協力を得て今年夏ごろにアプリを全面刷新する。顧客の求める商品と店舗を的確にリンクさせる機能を強化していく。
 検索エンジンもゼロから組み直しており、夏ごろに完成する予定だ。行動履歴やビッグデータを活用し、一人一人に合った検索結果の表示を目指す。
 レコメンド機能も秋以降に提供するほか、auユーザーの巨大なデータをDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)に格納し、訴求の最適化を図る。広告メニューも拡大させる。
 7月からは、出店プランを現行の料金から値下げする(上表)。キャンペーンも実施し、18年3月までの入会と契約更新は、入会金と月会費を無料にする。
 新出店プランの発表を聞いた出店者からは「商品カテゴリーごとに多店舗展開ができる」「浮いた費用をサービス拡充の費用として充てられる」などの声が聞かれた。

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