家電EC/ボーナス商戦は微増/セール前倒しやポイント企画で

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「ECカレント」では50〜60インチの大型サイズが人気を集めている

「ECカレント」では50〜60インチの大型サイズが人気を集めている

 家電EC企業のボーナス商戦は、売り上げが微増となっている企業が多いようだ。例年より早い11月からセールを開始したり、出店しているECモールでポイントの倍増企画を実施していることが奏功している。3万円前後の中価格帯である冷蔵庫や洗濯機など生活必需品の「白物家電」、テレビやオーディオなど娯楽に関する「黒物家電」の両方で苦戦を強いられているものの、4Kテレビや高級カメラなど、販売価格が10万円を超える高価格帯商品の売り上げは上昇している。


■単価5000円増も

 今冬におけるボーナス商戦の販売状況については、「昨年よりも上回る」と答える家電EC事業者が多かった。
 「ECカレント」など複数の家電ECサイトを運営するストリームによると、ボーナスの支給額が前年よりも上昇していることもあり、「昨年よりも比較的高額な商品が好調で、売り上げをけん引している」(営業本部・松井敏部長)と話す。12月の売上高は前年同月比よりも微増となる見通しだ。
 ディーライズ(本社東京都、貴島康博社長)の注文客数は昨年とほぼ横ばいの状況だが、顧客単価が約5000円上昇している。高額商品の仕入れ強化が奏功した。
 「テレビやパソコン、デジタルカメラといった高価格帯な黒物家電の販売が軒並み順調」(販売企画部・宮川裕之マネージャー)で、単価アップに寄与しているという。
 17年2月期の決算期を前にボーナス商戦で弾みをつけていることから、売上高は前期比18.2%増の110億円で着地する見込みだ。
 「EC―JOY」を運営するアイ・アンド・ティー(本社東京都、高橋英太社長)は、プリンターやスキャナー、OA機器の高価格帯商品が順調に推移。高橋社長によると、クリスマスセールなどは行っていないものの、前年並みの売り上げを確保する見込みだ。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月22日・29日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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