通販適正販売推進協議会(本部東京都)は7月6日、第1回会合を開催した。定期購入型通販の適正化のための方法を議論し、通販業界に周知・徹底を図るが目的。関係省庁などとも協議し、年内に定期購入のガイドライン制定を目指す。
健康食品のEC事業などを行うオンライフ(本社東京都)の高崎航社長などの呼び掛けにより、定期購入型のECサイトを運営する6社が参加し、「通販適正販売推進協議会」が発足した。
定期購入における消費者トラブルの増加を受けて、適正な定期購入型通販の在り方などについて議論する。協議会の代表者はまだ決まっていない。
第1回会合では、定期購入型通販における問題点を共有し、参加者から問題解決のための意見をヒアリング。(1)顧客が定期購入と認識せずに契約している(2)未成年者が法定代理人の許可を得ずに契約している(3)顧客からの電話問い合わせに対応できていないーーなどの現状を共有した。
今後、月1回のペースで会合を開催する。消費者庁など関係省庁からの助言も聞き、定期購入の適正化のためのガイドライン制定を目指す。
同会にはオンライフのほか、HRC、クワンジャパン、シエル、セルフスタイル、JBSコスメティクスが参加。参加企業はいずれも定期購入型のEC事業を展開している。各社の年間売上高を合算すると100億円を超える。
今後は大手企業にも参加を促す。他の業界団体との連携も模索する。将来的には一般社団法人化することも検討している。
通販適正販売推進協議会/定期購入適正化で発足/年内にガイドライン制定へ
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