オイシックス/中間売上12%増/EC事業の好調が寄与

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高島宏平社長

高島宏平社長

オイシックスの15年4―9月期(中間期)売上高は、前年同期比12・1%増の93億7500万円だった。中間売上高では15期連続で過去最高を更新した。EC事業の増収が寄与して、営業利益は同191・5%増の2億6100万円だった。
 主力のEC事業では、マスメディアなどへの積極的なPR活動を展開。サービスの認知が高まり、「きっとおいしっくす」の定期会員数が同約1万7000人増の2万3000人となった。
 定期購入会員1人あたりの月間売上高は同1・4%減の1万2274円。PCより購入単価の低い傾向にあるスマホ比率が全体の5割に向上したことで、顧客単価が低下した。
 ただ、スマホの利便性向上のために、商品カテゴリーやナビゲーション、キャンセル導線といった点を改善。その結果、PCユーザーとの単価差は550円から320円に縮小している。
 食品スーパーの店内で販売する「ショップインショップ」は、合計22店舗(11月10日現在)に拡大した。1店舗あたりの平均売り上げは前年同期比62%増加した。「ネットで接点を持つことができない消費者に対し、店舗で当社と触れる機会を増やしたい」(高島社長)と話している。
 香港での海外事業については、中国の祝日「中秋」イベントが好調で中間期の売上高は前年同期比6割増の約4500万円と過去最高となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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