楽天/新社屋「楽天クリムゾンハウス」公開/三木谷社長「楽天グループの歴史の重要な節目に」

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新社屋「楽天クリムゾンハウス」の外観

新社屋「楽天クリムゾンハウス」の外観

 楽天は9月14日、東京・二子玉川に設置した新社屋「楽天クリムゾンハウス」の報道関係者向け内覧会を実施した。新社屋には今年6月22日から順次移転を進めている。
 内覧会の冒頭、三木谷浩史社長は新社屋への移転について「単にオフィスを移転するということではなく、経営のやり方、従業員の働き方に革新的な流れを作るという画期的なものにしていきたい」と強調した。
 新社屋の特徴に関しては「自然が多く活気あふれる街である二子玉川に構えたことにある」と話した。また、すぐにミーティングができるシステムを導入したほか、オフィス家具ではなく、できるだけデザイン性の高い家具を配置することでより創造性が高められるようにしているという。
 「従業員一人一人が学習能力を上げていけるような設備を充実させていく。楽天グループにとって重要な歴史の節目になるだろう」(三木谷社長)と抱負を述べた。
 「楽天クリムゾンハウス」は、東京都世田谷区の東急田園都市線・大井町線「二子玉川」駅から徒歩4分という至便な立地。地上30階地下2階建てのオフィス・ホテル棟のうち、地上2~27階、6万3449・51平方メートルを占有する。隣接する「楽天クリムゾンハウス アネックス」の3~4階1058・43平方メートルも占有、1万人を超えるグループ企業の従業員が入居する。
 97年の創業以来、毎週1回行う全社員参加の「朝会」会場は約2000席が敷き詰められていて圧巻だ。ビデオ会議システムで国内外50カ所以上の拠点へライブ中継され、各事業の戦略などを全社員が共有する。
 楽天市場に出店する店舗を対象に、ECのノウハウを提供する目的で00年1月に設立した「楽天大学」も入居。ゆったりとしたスペースに75席が設けられ、商品画像の撮影方法など楽天独自の講座を多数提供する。
 執務エリアは、取締役会や経営会議などの重要会議、ビデオ会議システムで海外ともライブ中継できる約140席の「ボードルーム」や、大学スタイルの講義、討論が可能な約60席の多目的ホール「レクチャーホール」を設けた。
 福利厚生の充実も図っている。朝食・昼食・夕食の三食を無料で提供する社員食堂を2カ所に設置、それぞれ750席という広さを誇る。楽天カフェも併設し食事時間以外でもコーヒーや軽食を提供する。また、ランニングマシン、トレーニング機器を備えたフィットネスジム「楽天フィットネスクラブ&スパ」(有料会員制)を開設。語学の学習室「ランゲージセンター」、コンビニエンスストアの「楽天クリムゾンストア」「クリーニング」「ヘアサロン」「楽天ライブラリー」など従業員のための施設が充実している。

毎週1回行う会社員参加の「朝会」会場のようす

毎週1回行う会社員参加の「朝会」会場のようす

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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