アパレル企業の需要予測/事前予約で需要分析/店舗スタッフの意見も参考に

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ベイクルーズのECサイト「スタイルクルーズ」商品予約ページ

ベイクルーズのECサイト「スタイルクルーズ」商品予約ページ

アパレルEC企業がECサイトでの予約注文や展示会の実施で商品の需要予測の精度を高めている。ベイクルーズやカンビオはECサイトで本シーズン前に予約注文を受け付需要を予測。レナウンやスポーティフでは店舗スタッフ向けに展示会を開催しており、スタッフの評価を反映して、販売計画の見直しに役立てている。ピーチジョンでは、過去1年間の販売実績から需要を予測。商品販売後には、ツイッターやフェイスブックなどのSNSを使用して、予測した販売数を下回らないようにしている。

予約で販売数を確認
 アパレルの企画・製造・販売を手掛けるベイルクーズ(本社東京都、窪田祐社長)は、14年8月期のEC売上高のうち約15%が予約注文によるものだった。予約注文を行うことでアパレル市場のトレンドを予測している。ECサイトで6カ月後に販売する商品の予約注文を行い、予約注文をしていない商品の販売数を予測する。
 予約注文はECでセール開始後、7日以内に行っている。「セール期間中は、リピーターのお客さまが最もECサイトで商品を購入する。セール商品を購入する習慣があるので、夏に冬の商品を予約注文する習慣を作りたい」(EC統括・嶋田純執行役員)と説明する。
 さらに「お客さまのニーズは多様化しており、過去1年間の販売データを参考にしただけでは予測できない。需要予測の一つの手段として予約販売で商品販売数の予測につなげていきたい」(同)と語る。
 アパレルの企画・製造・販売を行うCAMBIO(カンビオ、本社東京都、高田裕也社長)は、予約注文を行うことで在庫リスクを軽減している。予約注文商品には10倍のポイントを進呈している。
 予約注文は仕入れ先であるメーカーから画像が用意されたタイミングで行う。「商品写真を渡されてから、実際に商品を販売するまでに時間がかかる。予約注文を行って販売数の予測を立てている」(高田社長)と話す

(続きは日本ネット経済新聞 9月17日・24日の合併号で)

カンビオのECサイト内による商品予約ページ

カンビオのECサイト内による商品予約ページ

ピーチジョンによるツイッターやフェイスブックの商品イメージ訴求

ピーチジョンによるツイッターやフェイスブックの商品イメージ訴求

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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